スタッフブログ

これで安全、安心。エネルギー安定供給の極意

2023.09.15 スタッフブログ

本年度もLPガス製造開放検査が無事終了しました。

この検査はLPガスを受入、充填、そしてお客様にお届けする工程を安全に

遂行するために欠かせない製造設備の検査になります。

LPガスが、各ご家庭に届くまでには、まず、産ガス国から輸入基地、

LPガスターミナルに届きます。

そこでローリー車に充填して、そこから充填所に届き、さらにガスボンベに充填

されます。

そしてトラックで配送し、各ご家庭に接続されてエネルギーとして使用されます。

今回の検査は、LPガスターミナルから来たローリー車の運んできたLPガスを

充填所貯槽タンクへ移すための圧縮機検査、LPガスを貯めておくための貯槽タンク

の検査、貯槽タンクから充填設備へ送るためのポンプの検査になります。

検査対象の設備は、稼働していると検査ができないため、まず、受入れをしない

土曜日を利用して圧縮機から検査をしていきます。

その次は営業時間後のポンプの検査に移ります。

翌日の日曜日は貯槽の開放検査です。

開放検査とは、内部からも調査を行うもので、貯槽の中身を空にしないと出来ない

検査になり、この日は朝から残りのガスを処理する作業に入りました。

まず、前日に検査対象貯槽タンクのガスを検査対象外のタンクへ移します。

そして翌日、移しきれない残ガスは、燃焼処理します。

画像ではわかりにくいですが、大きな火柱が上がっていて独特の金属音が鳴り響い

ています。

消防署へ届出をして、安全対策をし、処理させていただきました。

次に空になった貯槽タンクを空気置換して検査に入ります。

普段はLPガスが充填されていて、人が入ることができない貯槽内部はこんな感じ

になっています。

当たり前ですが窓はなく、暗くて、閉塞的な空間になっていて、居心地はあまり

よくありません。

認定検査会社のカグラベーパーテックさん、いつもありがとうございます。

次が貯槽タンクの気密検査になります。

液体窒素を気化させて、貯槽タンクへ送り、加圧させていきます。

2M㎩弱という高圧を加えて厳しいテストを乗り越え晴れて通常運転に戻ることが

出来ました。

製造の保安維持に欠かせない検査はまだまだありますが、これからも地域の

エネルギー供給会社の一員として精進してまいります。

ありがとうございました。